診療科目

不眠症について

  • Q

    不眠症のサインはどのように現れますか?

    A

    不眠症のサインは、寝付きにくい、夜中に何度も目が覚める、早朝に目が覚めてしまうといった形で現れます。これにより、日中に疲れやすくなったり、集中力が続かない、イライラしやすくなるなどの影響があります。また、睡眠時間が十分であっても、起きたときにすっきりとしない感覚が続くこともあります。

  • Q

    不眠症を放置するとどんな影響がありますか?

    A

    不眠症を放置すると、日常生活に大きな影響が出ます。例えば、仕事や勉強の効率が落ちる、人間関係がうまくいかなくなる、免疫力が低下し病気にかかりやすくなるなどがあります。さらに、長期間にわたって不眠が続くと、うつ病や不安障害といった精神的な問題も引き起こす可能性があります。

日常の中で現れやすいサイン
  • 寝つきが悪い。
  • 夜中に何度も目が覚める。
  • 朝早く目が覚めてしまう。
  • 眠りが浅いと感じる。
  • 起きたときに疲れが取れていない。
  • 日中に強い眠気を感じる。
  • 集中力や注意力が低下する。
精神的な症状

イライラすることが多くなる。
不安感が強まる。
気分が落ち込みやすい。
興味や喜びを感じにくくなる。
判断力が鈍る。
短気になる。
動機や意欲が低下する。

身体的な症状

頭痛が頻繁に起こる。
胃腸の調子が悪くなる。
倦怠感が続く。
筋肉の痛みやこりが増える。
免疫力が低下し風邪をひきやすくなる。
体重が増減する。
血圧が不安定になる。

生活への影響

仕事や学業のパフォーマンスが低下する。
人間関係に摩擦が生じやすくなる。
日常の活動に支障をきたす。
健康全般に悪影響を及ぼす。

治療方法について概要

不眠症の治療は、まず原因を特定し、その原因に応じた対処を行うことが基本です。治療法は大きく分けて非薬物療法と薬物療法があります。非薬物療法には、認知行動療法(CBT-I)や睡眠衛生指導が含まれ、薬物療法では、睡眠薬の使用が一般的です。また、マインドフルネスは、現在の瞬間に意識を集中させ、リラックス状態を保つ技術です。リラクゼーションには、深呼吸や瞑想、ヨガなどがあります。

治療方法の具体例

1. 薬物療法

薬物療法は、不眠症の短期的な改善を目指す際に用いられることが多いです。医師の指導のもと、適切な種類と量の睡眠薬を使用することで、入眠を助けたり、睡眠の質を向上させることができます。例えば、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬や非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、入眠困難や夜間覚醒の改善に効果があります。ただし、これらの薬には依存性や耐性のリスクがあるため、長期使用は避けるべきです。また、薬物療法は他の治療法と併用して行うことが推奨されます。

2. 認知行動療法(CBT)

認知行動療法(CBT-I)は、不眠症に対する最も効果的な非薬物療法の一つです。CBT-Iでは、患者が持つ睡眠に関する誤った考え方や習慣を修正し、良質な睡眠を得るための新しい行動を学びます。例えば、寝床にいる時間を制限する「睡眠制限療法」は、患者が実際に寝ている時間を基にして寝床にいる時間を調整し、睡眠の効率を高める方法です。また、「刺激制御療法」は、寝床を睡眠と結びつけるために、眠くないときは寝床を使わない、寝床でのテレビや読書を避けるなどの指導を行います。

3.マインドフルネス

マインドフルネスは、不眠症の治療において非常に効果的な方法の一つです。マインドフルネスでは、現在の瞬間に意識を集中させ、過去や未来のことにとらわれずに過ごす技術を学びます。具体的には、深呼吸を行いながら、自分の呼吸や体の感覚に意識を向ける練習をします。この方法により、心の雑念や不安を和らげ、リラックスした状態を保つことができます。また、マインドフルネス瞑想を日常生活に取り入れることで、不安感を軽減し、心の平静を保つことが可能です。定期的な練習を通じて、マインドフルネスのスキルを高めることができます。

4. リラクゼーション

リラクゼーションは、不眠症の治療において重要な役割を果たします。リラクゼーションには、深呼吸、瞑想、ヨガ、漸進的筋弛緩法などがあります。深呼吸では、ゆっくりと深く息を吸い込み、ゆっくりと吐き出すことで、心拍数を落ち着かせ、リラックス状態を促進します。瞑想では、静かな環境で目を閉じ、心を静かに保つ練習を行います。ヨガは、身体の柔軟性を高めるだけでなく、心身の緊張をほぐす効果があります。漸進的筋弛緩法では、体の各部分を順番に緊張させ、次にリラックスさせることで、全身のリラクゼーションを促します。これらの技術を日常生活に取り入れることで、不安感を軽減し、心身の健康を保つことができます。

患者自らが行う対応の仕方

規則正しい睡眠スケジュールを保つ。

寝る前にリラックスする時間を設ける。

寝室を快適に保つ。

日中の運動を取り入れる。

カフェインやアルコールの摂取を控える。

昼寝を避ける。

心配事は日中に解決するようにする。

よくある質問

  • Q

    不眠症はどのくらいの期間で治りますか?

    A

    不眠症の治療期間は個人差がありますが、一般的には数週間から数ヶ月で改善が見られることが多いです。治療方法や原因の特定が重要ですので、専門医の指導のもとで治療を続けることが大切です。

  • Q

    睡眠薬を使うことに抵抗があります。自然に治す方法はありますか?

    A

    自然に治す方法としては、認知行動療法(CBT) や睡眠衛生指導が効果的です。これらの方法は、睡眠薬を使用せずに睡眠の質を向上させることができます。

  • Q

    睡眠衛生とは何ですか?

    A

    睡眠衛生とは、良質な睡眠を得るための生活習慣や環境を整える方法です。具体的には、一定の睡眠スケジュールを守る、寝室を快適に保つ、寝る前にリラックスする時間を設けるなどがあります。

  • Q

    睡眠制限療法とは何ですか?

    A

    睡眠制限療法は、実際に寝ている時間を基にして寝床にいる時間を調整し、睡眠の効率を高める方法です。例えば、夜中に何度も目が覚める人の場合、寝床にいる時間を減らすことで、連続した睡眠を促すことができます。

  • Q

    ストレスが原因の不眠症に対してどのように対処すれば良いですか?

    A

    ストレスが原因の不眠症には、リラクゼーションやストレス管理法が有効です。例えば、深呼吸や瞑想、ヨガなどを日常生活に取り入れることで、心身のリラックスを図ることができます。

  • Q

    昼寝は不眠症に影響しますか?

    A

    昼寝が不眠症に影響することがあります。特に午後遅くに昼寝をすると、夜の睡眠に影響を与えやすくなります。昼寝をする場合は、早い時間帯に短時間で済ませることが推奨されます。

  • Q

    食事が不眠症に影響しますか?

    A

    食事は不眠症に影響を与えることがあります。特に、寝る前に重い食事やカフェインを摂取すると、入眠が妨げられることがあります。夕食は寝る少なくとも3時間前に済ませることが理想的です。

  • Q

    運動が不眠症に良い影響を与えることはありますか?

    A

    運動は不眠症に良い影響を与えることがあります。適度な運動は、日中の活動量を増やし、夜の睡眠を深くする効果があります。ただし、寝る直前の激しい運動は逆効果になることがあるため、避けるべきです。

  • Q

    不眠症の治療はどのように始めれば良いですか?

    A

    不眠症の治療は、まず専門医に相談することが重要です。医師は、症状の原因を特定し、適切な治療法を提案してくれます。治療法には、非薬物療法や薬物療法があります。

  • Q

    家族や友人に不眠症を理解してもらうにはどうすれば良いですか?

    A

    家族や友人に不眠症を理解してもらうためには、症状や影響について話し合うことが大切です。また、医師のアドバイスを共有することや、治療に対するサポートをお願いすることも効果的です。

  • Q

    寝る前に何をすれば良い睡眠が取れますか?

    A

    寝る前には、リラックスする時間を設けることが重要です。例えば、温かいお風呂に入る、読書をする、静かな音楽を聴くなどが効果的です。また、スマートフォンやテレビなどのスクリーンを避けることも大切です。

  • Q

    不眠症があるとどのように仕事に影響しますか?

    A

    不眠症があると、仕事のパフォーマンスに大きな影響があります。例えば、集中力や注意力の低下、判断力の鈍り、ミスが増えるなどがあります。また、仕事への意欲が低下し、ストレスが増えることもあります。

  • Q

    不眠症に効く食べ物はありますか?

    A

    不眠症に効くとされる食べ物には、トリプトファンを含む食品(例えば、大豆食品牛乳 やバナナ)があります。トリプトファンは、覚醒を促し情動を安定させるホルモンであるセロトニンの原料となります。因みに、人間の一日のサイクルは、目/網膜を通して入る太陽光刺激を受けてセロトニンが分泌され覚醒することに始まり、夜になると、そのセロトニンが睡眠物資メラトニンに代謝変化して睡眠にはいるという循環でできています。

  • Q

    不眠症の症状がある場合、医師にどのように相談すれば良いですか?

    A

    不眠症の症状がある場合、医師には具体的な症状や生活への影響を詳細に伝えることが大切です。例えば、寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、日中に眠気が強いなどを具体的に説明しましょう。

  • Q

    不眠症の人はアルコールを控えるべきですか?

    A

    不眠症の人はアルコールを控えるべきです。アルコールは一時的に眠気を誘うことがありますが、睡眠の質を低下させ、夜中に目が覚める原因になります。健康的な睡眠を得るためには、アルコールの摂取を避けることが望ましいです。

  • Q

    不眠症に対する自然療法はありますか?

    A

    不眠症に対する自然療法としては、ハーブティーやアロマセラピー、リラクゼーションなどがあります。例えば、カモミールティーはリラックス効果があり、入眠を助けることがあります。また、ラベンダーの香りはリラックスを促し、睡眠の質を向上させる効果があります。

  • Q

    不眠症の人はカフェインを控えるべきですか?

    A

    不眠症の人はカフェインを控えるべきです。カフェインは覚醒作用があり、入眠を妨げる原因となります。特に午後以降のカフェイン摂取は避けるようにしましょう。

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