診療科目

統合失調症について

統合失調症は、現実と想像の境界があいまいになり、思考や感情、行動に異常が生じる精神疾患です。具体的には、幻覚や妄想、混乱した思考などが
特徴で、日常生活や社会生活に大きな影響を与えます。
  • Q

    統合失調症のサインはどのように現れますか?

    A

    統合失調症のサインは、現実と想像が混ざり合い、他人には聞こえない声が聞こえたり、実際には存在しないものが見えたりすることです。また、自分が他人に監視されていると思い込んだり、異常に警戒心が強くなったりすることもあります。

  • Q

    統合失調症を放置するとどんな影響がありますか?

    A

    統合失調症を放置すると、日常生活や仕事、人間関係に深刻な影響が出ます。例えば、仕事のパフォーマンスが大きく低下し、家族や友人との関係にも問題が生じます。また、極端な場合、自己や他者に危害を加えるリスクもあります。早期に専門医の診察を受け、適切な治療を行うことが重要です。

日常の中で現れやすいサイン
  • 幻聴が聞こえる(他人には聞こえない声が聞こえる)。
  • 妄想を持つ(他人に監視されていると感じるなど)。
  • 異常に警戒心が強くなる。
  • 社会的な引きこもりがちになる。
  • 感情が不安定になる。
  • 思考が混乱し、話がまとまらない。
  • 自分の考えや行動がコントロールできなくなる。
精神的な症状

幻聴や幻覚がある。
妄想を持つ。
思考が混乱する。
感情が不安定になる。
疑り深くなる。
自分の考えや行動をコントロールできない。
社会的な引きこもりがちになる。

身体的な症状

睡眠パターンの乱れ。
食欲の変化。
エネルギーの低下。
身体の緊張やこわばり。
異常な体重の増減。
言葉数が多くなる、または少なくなる。
慢性的な痛みや不快感。

生活への影響

仕事や学業のパフォーマンスが低下する。
人間関係に摩擦が生じやすくなる。
日常の活動に支障をきたす。
健康全般に悪影響を及ぼす。

治療方法について概要

統合失調症の治療は、主に薬物療法と心理社会的療法を組み合わせて行われます。薬物療法では、抗精神病薬が用いられ、幻覚や妄想などの症状を抑えるために効果的です。これらの薬物は、神経伝達物質のバランスを調整し、症状を安定させる役割を果たします。

心理社会的療法には、個人療法、家族療法、グループ療法などがあります。これらの療法は、患者が社会生活に適応しやすくするためのスキルを学ぶのに役立ちます。例えば、対人関係のスキルやストレス管理の技術を習得することで、日常生活の質を向上させることができます。また、リハビリテーションプログラムは、職業訓練や日常生活のサポートを提供し、患者が社会に戻るための支援を行います。

治療は長期にわたることが多く、継続的な医師との診察が重要です。患者や家族が統合失調症について理解を深め、適切なサポートを受けることも治療の一環として重要です。

治療方法の具体例

1. 薬物療法

薬物療法は、統合失調症の治療において中心的な役割を果たします。抗精神病薬は、幻覚や妄想、混乱した思考を抑えるために使用されます。代表的な薬には、クロルプロマジン、ハロペリドール、リスペリドン、オランザピンなどがあります。これらの薬は、脳内の神経伝達物質のバランスを調整し、症状を安定させる効果があります。薬の効果は個人差があり、医師が患者の症状や反応を見ながら適切な薬とその量を調整します。副作用もあるため、定期的な診察と血液検査が必要です。薬物療法は、長期的な継続が必要なことが多く、自己判断での中断や変更は避けるべきです。

2. 認知行動療法(CBT)

認知行動療法(CBT)は、統合失調症の治療において有効な心理療法の一つです。CBTでは、患者が持つ妄想や幻覚に対する思考パターンを修正し、現実に基づいた適応的な思考を促します。例えば、「自分が監視されている」という妄想に対して、その証拠を検討し、現実的な視点を取り戻す練習を行います。また、CBTでは、社会的スキルの向上やストレス管理の技術も学びます。これにより、日常生活や対人関係での問題解決能力が高まり、社会への適応がスムーズになります。CBTは、セラピストとの定期的なセッションを通じて行われ、患者が自己管理のスキルを習得するためのサポートを提供します。

3.作業療法

作業療法は、参加者と作業療法士が一緒に作業を行いながら、個々の目標達成を目指す治療法です。参加者は自分の興味や関心に基づいた作業を通じて、自信と自己肯定感を高めます。一対一や小集団で行うため、個々のニーズに応じやすく、心身のリラクゼーションやストレス軽減にも役立ちます。外出機会を増やしたり、対人交流を少しずつ進めたり、レクリエーションや創作活動を通じて生活の楽しみを発見し、やりたいことを見つけるサポートをします。具体的な活動例として、「抹茶を点てて飲む」「革細工でパスケースを作る」「コーヒーを淹れる」などがあります。

あなたご自身でできる対応の方法

・規則正しい生活リズムを保つ。
・睡眠を十分にとる。
・ストレスを管理する方法を学ぶ。
・定期的に医師と相談する。
・薬の指示を守る。
・家族や友人のサポートを受ける。
・参加できるリハビリテーションプログラムに積極的に参加する。

よくある質問

  • Q

    統合失調症は治りますか?

    A

    統合失調症は完全に治ることは難しいですが、適切な治療を受けることで症状を管理し、安定した生活を送ることができます。治療には時間がかかることもありますが、専門医の指導のもとで治療を続けることが重要です。

  • Q

    統合失調症の治療にはどれくらいの期間がかかりますか?

    A

    統合失調症の治療期間は個人差がありますが、長期的な治療が必要です。症状が安定するまでには数ヶ月から数年かかることがありますが、適切な治療を受けることで、症状を管理しやすくなります。

  • Q

    統合失調症の治療にはどのような薬が使われますか?

    A

    統合失調症の治療には、抗精神病薬(クロルプロマジン、ハロペリドール、リスペリドン、オランザピンなど)が使われます。これらの薬は、幻覚や妄想を抑えるために効果的です。

  • Q

    統合失調症の薬物療法には副作用がありますか?

    A

    統合失調症の薬物療法には副作用があることがあります。例えば、体重増加、眠気、手の震え、口の渇きなどが報告されています。副作用が強い場合や長期間続く場合は、医師に相談して対処することが重要です。

  • Q

    統合失調症の治療を受けている間に妊娠した場合はどうすれば良いですか?

    A

    統合失調症の治療を受けている間に妊娠した場合は、すぐに医師に相談することが重要です。一部の薬は妊娠中の使用にリスクがあるため、医師と相談して安全な治療方法を選択する必要があります。

  • Q

    統合失調症の人は運転しても良いですか?

    A

    統合失調症の症状が安定している場合は運転しても良いですが、症状が不安定な場合は運転を控えるべきです。特に幻覚や妄想があるときは、運転が危険になる可能性があります。医師と相談して判断しましょう。

  • Q

    統合失調症は子どもにも起こりますか?

    A

    統合失調症は子どもにも起こることがあります。特に思春期に発症することが多く、家族歴やストレスが関与することがあります。子どもの場合も早期に専門医に相談することが重要です。

  • Q

    統合失調症の人はアルコールを控えるべきですか?

    A

    統合失調症の人はアルコールを控えるべきです。アルコールは症状を悪化させることがあり、薬の効果を妨げる可能性があります。特に過度の飲酒は避けるようにしましょう。

  • Q

    統合失調症の人はどのようにストレスを管理すれば良いですか?

    A

    統合失調症の人は、ストレスを管理するためにリラクゼーション技術や適度な運動を取り入れることが効果的です。また、規則正しい生活リズムを保つことや、友人や家族のサポートを受けることも重要です。

  • Q

    統合失調症の治療にはカウンセリングが効果的ですか?

    A

    カウンセリングは統合失調症の治療において非常に効果的です。認知行動療法(CBT)や対人関係療法(IPT)は、症状の管理に役立ちます。カウンセリングを受けることで、ストレスの管理や人間関係の改善に役立ちます。

  • Q

    統合失調症の症状がある場合、医師にどのように相談すれば良いですか?

    A

    統合失調症の症状がある場合、医師には具体的な症状や生活への影響を詳細に伝えることが大切です。例えば、幻聴や妄想、思考の混乱などを具体的に説明しましょう。

  • Q

    統合失調症の予防方法はありますか?

    A

    統合失調症の予防には、規則正しい生活リズムを保つ、ストレスを管理する方法を学ぶ、リラクゼーション技術を取り入れるなどが効果的です。また、早期に症状を察知し、適切な治療を受けることも重要です。

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