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リワーク 復職支援

リワーク

白峰クリニックはリワーク・復職の専門クリニックです。

リワーク return to work

うつ病などのここの病気は、休職が必要となることもあり治りにくい病気と思われがちですが、多くの場合・休養や薬物療法もしくは精神療法を組み合わせた治療によって回復することができます。しかし、治療に専念していた環境からいきなり職場復帰するのは、体力的にも精神的にも容易ではありません。スムーズな職場復帰には職場との調整や連携が欠かせません。職場復帰後の再発や再休職を防ぐためには、自分の病気に対する理解を深め、セルフケアの方法を身につけることも必要です。

1.    職場復帰への道のり
2.    治療専念期に必要なこと
3.    リハビリ期に必要なこと
4.    職場復帰準備期に必要なこと
5.    職場復帰後に必要なこと

1.あせらず、急がず、4つの時期に応じた準備が必要です。

治療専念期:症状を改善するための時期です。じっくり治療に専念しましょう。

リハビリ期:生活リズムを整え、体力、集中力を回復させましょう。

職場復帰準備期:症状が安定し、職場復帰に自信が出てくる時期です。主治医、職場と相談しながら職場復帰に向けての準備をしましょう。

職場復職後:セルフマネジメントに努め、復職できたことに自信をもって社会生活を送りましょう。

仕事や職場復帰のことはだ考えず、治療に専念―
主治医に「こころの病気の自宅療養が必要」と診断されてから、「症状が改善しはじめてきた」と判断されるまでの期間が治療専念期です。気分の落ち込みやゆううつな気分、やる気がでないといあった精神症状や、頭痛、めまい、肩こり、動悸などの身体症状が現れる場合もあります。この時期は、身体を休めるはもちろん、仕事はわすれてもこころも十分に休ませ、じっくりと治療に専念することが重要です。

2.治療のポイント

何もする気がおきない時期は、無理せずに自宅で療養して、心身を休めましょう。横になっていても良いですし、何かをしなければいけない訳でもありません。「自分自身を労ること」を自分でやさしく受け入れてあげることが重要です。そして、のんびりとリラックスして、自然に気力が回復してくるのを待てば良いのです。

3.リハビリ期に必要なこと

休養や薬物療法などこれまでの治療の効果が徐々に現れてきて、こころの病気の症状がより改善してくる時期です。ここで職場復帰を急ぐと、ここの病気が再発して結果的に職場復帰が遅くなってしまいます。この時期は、職場復帰のためのウォーミングアップの時期と考えると良いでしょう。

・生活・睡眠覚醒リズムの回復
職場復帰に合わせた生活リズムを徐々に作るようにしましょう。決まった時刻に起きて身支度をととのえ、散歩に行くなど、少しずつ生活リズムを元に戻していきます。この時期、もっとも重要なのが、睡眠覚醒リズムを整えることです。こころの病気が回復しても、不眠がいつまで残ってしまう場合が少なくありません。出勤時刻に合わせた決まった時刻に起床し、短時間でも屋外に出て日光を浴びると、リズムが整いやすくなります。そして、夜は決まった時刻に寝て規則的な生活リズムを作りましょう。より回復を実感できるはずです。

・体力/集中力の回復
治療専念期に低下した身体の機能を回復させ、職場復帰できるだけの体力をつけることが重要です。例えばラジオ体操や散歩、近所への買い物など、無理のないところからはじめましょう。また、集中力や注意力などを回復させる時期でもあります。興味の持てる新聞や雑誌など読むのも良いでしょう。回復のきざしかが見られたら、午前中に図書館に読書をみることをおすすめします。集中して読書ができ、週5日間続けられるようになれば、だいぶ回復してきていることになります。

4. 職場復帰準備期に必要なこと

職場復帰は目前。職場と相談しながら慣らし運転を開始
 
症状が安定し、生活リズムも徐々にもどってきて、職場復帰に自信がでてくる時期です。主治医から職場復帰のGOサインが出たら、いよいよ職場復帰に向けての準備を開始しましょう。主治医や産業医、職場の上司や人事・労務担当部署と相談を開始します。

職場復帰のプロセスは、主治医からの「職場復職可能」という診断書が出て始まります。主治医が正しい判断をくだすために、自分の業務内容や会社の制度などを詳しく伝えましょう。職場の産業医などのスタッフがいる場合には、これまで行ってきた治療や現在の病状、今後の治療計画などをきちんと伝えましょう。職場の産業保健スタッフ(産業医や保健師、カウンセラー、労務担当者など)は、あなたが実際に職場で働けるかを判断し、環境を整えてくれます。また、リワーク施設側よりリワークプログラムに参加していた状態について会社側へ情報提供を行う場合もありますので、職場復帰時できるように作成をしてもらいましょう。

・職場復帰のながれ
第1ステップ 病気休業開始及び休業中のケア
第2ステップ 主治医による職場復帰可能の判断
第3ステップ 職場復帰の可否の判断及び 個別職場復帰支援プランの作成
第4ステップ 最終的な職場復帰の決定

職場復帰

第5ステップ 職場復帰後のフォローアップ

職場復帰後に必要なこと ―こころの病気は再発しやすいー

職場復帰をして1~3ヶ月程度は、まだまだ不安定な時期です。今までの遅れを取り戻そう、早く信頼を回復しようと頑張りすぎないようにしましょう。復職後は、からだと頭を徐々にこころの病気の発症前の生活リズムに慣らしていくことが大切です。また、薬を服用している場合には、服薬継続期間など主治医の指示にしたがいましょう。

・薬物療法の継続について
こころの病気の再発を予防するために、薬物療法を継続する場合があります。症状が改善したからといって自己判断で服薬を中止などせずに、必ず首位猪野指示に従うことが重要です。実際、こころの病気が改善した後も薬を一定期間飲み続けると、飲まない場合より再発が少ないことが知られています。また薬は、急に中断するとめまいや吐き気、不眠などの症状が出てくることがあります。自己判断で中断せずに、主治医とよく相談しましょう。職場でも、服薬継続の必要性があることを理解していただくようお願いします。

・こころの病気の再発を予防するには
うつ気分、睡眠の状態、身体症状、起床・就寝時刻、食事回数、服薬回数など毎日記入します。自分で気分の状態がわかり、不調な時は無理をしないなど適切な対処ができるようになります。しかし、自分だけでは対処ができない場合に一人で悩みを抱えることは良くありません。周りのサポートを受けられるようになることは、こころの健康上とても重要な事です。家族、友人、職場の上司・同僚、健康保健スタッフ、医療機関等、相談できる場所との連気楽やお世話になった方との交流を継続しておきましょう。
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